コラム

ペーパークラフト【超高難易度】Red Bull RB15【組み立て編】

 

ペーパークラフト製作企画第2弾

作るのは【レッドブル・RB15 1/20scale】
ホンダのエンジンを搭載したF1カーです。

 

出典:HONDA

レッドブル・RB15 1/20scale

ダウンロードはコチラ

 

A4印刷で全部で3ページ、合計138個のパーツから構成されます。

前回のZ34nismoは6ページで148個のパーツだったので
今回作るRB15の方が細かいパーツが多いということです。

今回もパーツごとに難易度を【★】で評価していくので参考にしてください。

 

基本的な使用道具はコチラ。

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印刷

印刷は至って普通の家庭用インクジェットプリンターを使用しています。

用紙はダイソーのケント紙。

厚みはA4坪量157g/㎡です。

出力サイズは100%、印刷品質を“きれい”に変更。

若干色味が薄いけど、小さな文字も潰れずに印刷できてます。

 

切り抜きながらパーツ番号をふりなおす

ライン通り正確に切り抜きました。

直線なのか曲線なのか判断がつきにくい微妙なラインが多い印象でした。

30度の薄刃カッター【オススメ】で切り抜いていきます。

これがないと無理です。必須です。

この小ささなので、仕分けもピンセット必須です。

 

山折り谷折り

パーツの折り線に沿って紙を折っていきます。

カッターの刃を軽く当ててスジをつけていきます。

パキッとした折れを作れるのでオススメです。

谷折りは紙の裏側にスジをつけるんですが、今回は以下の方法でつけました。

ハセガワの【模型用けがき針】を使って、谷折りの線の頂点に表から針を刺します。

裏返して、その点と点をカッターでなぞってスジをつけていきます。

極小の穴しか開かないので、特に気にせず刺しまくりです。

小さなパーツは、切り抜く前にこの作業をやっておくと後で楽です。

 

ここまでの作業に3日

パーツは小さいし、首筋は凝って痛いし、苦痛です。

山折りと谷折りの判別が難しいところは多いし。

大変です。

 

組み立て

フロントノーズ【★★★☆☆】

いきなりですが、組み立て説明書とパーツの折れ線が違います。

折れ線を自分で追加して対処しましたが、幸先が悪いです。

このときはまだ知りませんでしたが、説明書が意味不明なところはいっぱいあります。

フロントノーズの上下の接着ですが、指が届かないので圧着できません。

つまようじ、綿棒、ピンセットを駆使して接着していきました。

この時点で、小道具を使わないといけないなんて。

優しくないです。難易度は高めです。

 

フロントウイング【★★★★★】

説明書が説明になっていません。

張り合わせの説明もなし。

訳がわかりません。

接着の順番くらい書いておいて欲しいです。

見事に間違えました。

何回も仮組みして、やっとしっくりくるカタチで固定。

いっぱいある羽も、最下層から順に頂点を2ミリ間隔で張るとうまくいきました。

このいっぱいある羽、なぜか直線的な切り抜き線で、よく見るとカクカクしてます。

曲線にしたら良いのに。

 

ボディ【★★★★★★★】

このセクションは罠がいっぱいあるので気をつけてください。

・組む順番が謎

・山折り、谷折りの表記間違い

・接着してはいけない箇所がある

・そもそも説明書がオカシイ

 

説明書があてにならないので、組み勝手は長考して散々悩みました。

結局のところボディの絵柄を合わせて貼っていったらうまく丸みがついていきましたが。

不満点はめちゃくちゃ多いです。

一番のイラッとポイントは、パーツNo.018です。

接着禁止の箇所があるんですが、接着してしまいました。

“×”が接着禁止なんて、初見でわかるはずないです。

おかげさまで、シャークフィンの取り付けができなくなりました。

 

シート&ギアボックス&リアウイング【★★★☆☆】

パーツごとに組むのは簡単です。

難しいのは説明書に書いてあることを理解することです。

ですが説明書通りに組むと詰みます。

特にリアサスペンションの組み付けには気をつけてください。

ボディに穴を開け、4本貫通させてボディと接着します。

説明書には書いていないです。

不安なんでマスキングテープで固定してますが、タイヤの取り付け角度も問題がなかったので接着OKです。

リアウイングの取り付けも狭いです。圧着するにはピンセットが必要。

 

本体&フロアパネル【★★★★★★★★★★】

信じられないくらい悩みました。

激ムズなのには理由があります。

上の層を本体と接着すると、紙がかなりヨレます。

ふにゃふにゃです。

それを下の2層を貼り付けることによって矯正するんですけど、その際ギアボックスとフロアの接着ができないんです。

不可能です。

説明書ではとっても簡単そうに略図が書いてあります。

それが一番イラッとします。

散々悩んだ結果、先にギアボックスとボディを接着しました。

あと、フロアパネルに穴を開けて、指が入るようにしました。

これでギアボックスをフロアと圧着できます。

穴は他のパーツで隠れるので問題ないです。

ですが、隙間なく詰めても幅が合いません。

もはや設計上の問題。

妥協して、左右均等に張り出して接着します。

ちなみに3層構造にしても紙はヨレたままです。

 

バージボード【★★★★☆】

パーツは小さいけど割と楽です。

ただしピンセット必須。

 

フロントサスペンション【★★★☆☆】

貼り付け位置があるので簡単です。

ロアアームがポッキリ折れないように気をつけるだけ。

 

サイドミラー【★★★★★】

説明書の説明不足のせいで時間がかかりました。

ミラーは米粒ほどの大きさなので、組むのに集中力が必要です。

 

タイヤ&ホイール【★★★★★】

タイヤに関しては、結果的にとても精度が良いです。

正確に切り抜いて、正確に接着していけば完璧に組めます。

ただし、組む順番は書いていません。

不親切。

最後にサイドウォールで蓋をするのがとっても難しいです。

が、頑張ればできます。

かなり綺麗な出来。

つなぎ目の位置も計算してます。

なるべく目立たない位置に来るようにしてます。

 

完成

諦めていたシャークフィンは載せる感じで接着。

タイヤ、ハンドル、その他小物類を取り付けたら完成です。

 

作業日数

切り抜き:3日

組み立て:4日

それでは完成した外観をご覧ください。

全長:約20.5cm

高さ:約4.5cm

 :約8cm

 

このキットの良いところ

立体的な情報量が多い
→パーツが多いので、細部のディティールが凝っていて格好いい

タイヤが着脱式
→一般的には接着して終わりのパーツが着脱できるのは嬉しい

 

このキットの改善点

難易度を上げてる一番の原因は説明書にあります。

→組み立て工程を一度に詰め込みすぎ

→詳細がないので理解するのが大変

→絵が違う

→切り込み線がない

→丸みつけ指示がない

説明ページを増やすべき。

2ページで完結できる内容ではない。

 

山折りと谷折りの線が似ていて見分けづらい
→谷折りの線のパターンを変えた方がいい

山折り谷折りが違っている
→カッターでスジをつけているので、間違いがあるとパーツが切断されることになる

接着(圧着)不可能な箇所がある
→普通なら諦めるレベル
→接着方法を解説した方がいい

フロアパネルのヨレが強烈
→真っ直ぐにしたい

精度に難ありな箇所がある
→妥協するのがツラかった

 

まとめ

いろいろ難はありましたが、結果的には素晴らしく綺麗な機体を組み上げることができて大満足です。

F1カーの構造は詳しく知らなかったので、深く知るキッカケとなりました。

まともな説明書があれば難易度はグッと下がるんですが。

想像力と臨機応変さ、あと多少の妥協がないとこれを組み上げるのは不可能なので、万人におすすめすることができません。

作る人を選ぶキットだと思います。

 

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